

著:山田 隆道

これぞ青春小説!
主人公たちは頭が固くてダサいガリ勉野郎ばかり集まる超進学校と揶揄されるようなエリート高校の生徒。
エリートだからといえ、彼らも年頃の男児。
勉強だけでなく青春だってしたい!
けれども主人公たちはエリート高校であるがゆえに、こと恋愛に関しては良い目で見られないことに苦悩します。
勉強、青春、恋愛。
したいこと、しなければならないこと、していけないこと。
彼らは色々な問題やしがらみの中で成長していくのです。
いやぁ、非常に面白い。
エリート高校という組織に属するが故の劣等感、世間の目からの重圧、そして立場。
すべてが彼らを縛り付けて、爆発するところを書いた秀逸な作品。
男ならいくつも共感できるところがあるのではないでしょうか。
ガリ勉で頭の固いと後ろ指を指されるような仲間たちも同じような感情をもち、同じように悩んでいることを知ってわかりあっていく彼ら。
その姿をみて私は少なからず感動を覚えましたね......。
青春とは恋愛だけでも、勉強だけでも、ましてや学生時代に大きなイベントを催した記憶でもない。
思春期に抱えた何でもないような悩みや思い、そして他愛もないような友人たちとの戯れなんだろうな、って気づかせてくれる、そんな作品でした。
著:水口 敬文 絵:たろぷん

読んだ印象はくーでれよりやんでれ。
冒頭から恋仲の主人公とヒロインですが、一方的にヒロインを愛している主人公。しかし主人公より骸骨を愛してしまうような、自分とは真逆の趣味、「ホラー趣味」をもつ彼女。おかげでどうにも進展しない現状の関係を打開しようと色々頑張る、といった内容なのですが。
実際この作品の影の主役は主人公の幼なじみだと思うんですよね。うん、きっとそうだ。
主人公のことが好きな幼なじみさんとヒロインの関係はまさにサンカクカンケイのそれ。
ただ、主人公は最初っから全開でヒロインを愛しているのでフラフラしたりせず、安心して読めるのは好印象。
ドロドロ展開はまぁ、タイトルから察しの通りお門違いというもの。
かくいう私はちょっと期待しましたがw
ただ、ヒロイン側が恋愛がなんたるかを理解していないのでラブラブな展開を期待すると×。
ラブラブになろうと頑張ってる主人公と、それを阻止して何としても主人公と恋仲になりたい幼なじみさんのお話に見えてしまうのは、明らかにヒロインのせい。
魅力的に映らないのはクーデレ好きでないのも一因としてあるのは確かですが、どうにもイマイチぱっとしないヒロインと思えてしまって......
ここら辺は好みでしょうが手放しで満足できる作品であったかと言われると頷けないのは確か。
サブヒロインがキーなので好みが別れる作品ではないでしょうか?
著:おかゆ まさき 絵:

本当に使い尽くされた内容……どこかで見たようなストーリー。
クラスで厳格として有名な委員長の本当の素顔を見てしまった主人公に、夜はメイドとして従事させてほしいと言い寄る委員長。そうして絆を深めていって最後はバレちゃって、みたいなそれはもう王道の王道。
王道といってもここでは良い意味で使って無いですよ。勿論。
粗筋だけで言えばメディアワークス文庫にもこんなのあったぞ・・・?あっちのがまだ全然おもしろかったですが。
あまりにも幼稚な・・・言い回しが目立ち、キャラクターも幼すぎて読んでいて腹が立ってくる――と言うのは言い過ぎでしょうか?
まあよく言えばライトノベルらしい味があり、読みやすさで言えば悪くない。さらさらと読んでいける。
度が過ぎているというのが個人的な見解。それこそ、一般的?な流行りものラノベを毛嫌いとまでいかないまでも嫌煙している私の意見なので一般的かは果たして謎ですが。
盛り上がりもなんというかだし、ラストの彼らの反応はなんともご都合主義。
ギャップ萌えとしてみるなら、委員長のキャラクターは合格点なのかな?魅力は感じませんでしたが。
ともかく、私としては異例とも言える酷評レビューとなってしまいましたが、うん面白くない。
仕方ないね。
単発ものとしては珍しい、いかにもラノベらしい作品でした。
絶不調で朝を迎えたSpisです。
さて、今日も小説紹介だ!最近多いね!ネタないんだね!
「俺はまだ恋に落ちていない」
著:高木 幸一 絵:庭

まず、この作品の第一印象はなんといっても好印象の主人公でしょう。
ライトノベルの半ば基本のようになってきてしまっている一般的な主人公像とは一線を画しているといっても過言ではないはず。
何を一般的と言うかは読んでいる作品にも依るんですが、私が考えているライトノベルの主人公像は「兎に角優柔不断で、なぜか能力を持ってしまった」みたいな、あまり能動的ではないタイプを想像してしまう。
電撃でお馴染みのとある某主人公みたいに男女関係なく鉄拳制裁を喰らわす主人公と言うのは希に見ると思うんですよね。
この作品では勿論、信じるものの正義のためなら鉄拳制裁もいとわぬ後者の主人公で。
彼のお陰でこの作品はライトノベルとしては異質な雰囲気を持つ(もちろん良い意味で)希少なものに昇華していると思います。
作品の内容はライトノベルらしいものではありますが、どこか古くさい雰囲気。もちろん悪い意味で言ったわけではありませんよ?
二人の美少女姉妹とお付き合いする権利を姉妹の兄である友人から譲り受け(といっても厳格なものでなく、うちの妹たちどうよ?みたいなノリ)、二人と関わり合っていく。と言った、概要だけではちっとも盛り上がりを感じないものですが......
その通り、盛り上りは多分その他作品より劣っていると思います。
が、主人公が能動的に動いてくれるお陰で、お話がちゃんと動いてくれるのですらすら読んでいけます。
もちろんヒロイン達も魅力的。ぶっ飛んだ性格ではないにしろ、個性が出ていて対極的な姉妹として良く書けてると思います。
この作品の唯一欠点があるとするならラストの展開でしょうか......
ちょっと意味のわからない展開になって、そのままフェードアウト気味に終了。
結局、どちらかを選ぶことも出来ませんでしたし続巻を出すつもりなんでしょうかね。
とにかく、主人公のお陰で全体的にまとまった中々の作品となっていました。




